今風の言葉でいうと"RPA"(業務自動化)
もくじ
6時間かかっていた手作業が、わずか10分に短縮
繰り返し作業の自動化で幸せになれます
コロナも少し落ち着きつつありますので、久々の更新です。
今回はFileMakerを使った業務の自動化のお話です。
最近の私の本業っぽくなっていますので、今日はひとつの事例を交えながら簡単にご紹介します。
FileMaker(ファイルメーカー)はAppleの100%子会社であるClaris(クラリス)社のソフトで、業務の効率化、改善にとても便利なソフトです。
ソフト自体の詳細は公式ホームページ(www.claris.com/ja)を見ていただければと思います。
RPA導入事例
ある会社のオンラインショップの事例です。
こちらでは自社で独自のオンラインショップを立ち上げていらっしゃいます。
ただし、取り扱う商品は他社でも売られており、その中で出来るかぎり安値で販売しようとされています。
この会社はカカクコムや楽天、アマゾンには出店はされていませんが、それなりに固定客が多いです。
というのも、カカクコムの最安値よりも安いか、同価格で勝負されていて、隠れた安いお店として知る人ぞ知るお店になっているからです。
扱う商品数は日々変動がありますが常時500~700点。その数が多いか少ないかは別として、この全てを毎日他社の販売価格と見比べて自社の販売価格を更新されています。
商品の性質上、1日に何度も価格変動するようなものでもないので、午後に一度だけ更新されています。
この作業をRPA導入までは数人のスタッフで人力で完全手作業で行っておられました。
「他者の販売価格を調査して、オンラインショップの自社の販売価格を修正する。」
たったこれだけの作業なのですが、500点ほどの商品を手作業で毎日毎日するのは大変です。
これを実は1年以上されていたそうです。
簡単な作業ですが、単純作業を長時間繰り返すのは結構キツイですし、つまらないです。
よく皆さん辞めずに頑張られたと思います、ほんとに。
で、ひょんなことからこの会社のお話を聞きました。
「なんて無駄なことをされてるんだろう。PCで自動化すればいいのに。」
と、早速RPA導入の提案をさせていただきました。
webスクレイピングとDB更新作業を一括自動化
最初に書きましたが、この作業のために数人のスタッフが午後から夕方までコツコツと作業されていました。
私の製作したRPAを導入した結果、半日かかっていた作業がわずか10分で完了です。
スタッフが数人どころか一人、いや、わざわざ人がやるほどでもない作業になってしまいました。
作業といってもRPAをスタートさせるためのワンクリックだけ。
さらに言うなら毎日同じ繰り返しならそれさえも不要で、スケジュールを設定すればあとは勝手にRPAがやってくれます。
この仕組みをデモでお見せしたときの皆さんの驚かれた顔を今でも思い出します。
やっていることは、人がやっているときと全く同じ流れです。
しかし、それをパソコンが正確に素早く行い、それもパソコンに手をふれることなく終わらせることができるようになりました。
時間削減率はなんと、1/30!
時間短縮だけでなく、スタッフの手も解放されました。
自動化されたおかげで、今は朝昼夕方の3回、このRPAをまわしてこれまでよりもより細かく価格修正できるようになりました。
もっとリアルタイムに他社の価格に追従させるRPAも可能です。
RPAは幸せをもたらす
10年位前から企業の業務の効率化と自動化を仕事の一つとしてやっています。
業務が改善されたり、人件費の節約になったり、時間に余裕ができたことで新たな事業を開始したり。
皆さんの前にあるパソコンは単にエクセルの表を作ったり、ワードで文書を作ったり、オンラインショッピングするためのものではありません。
RPAを導入すると皆さんがもっともっと幸せな毎日を送れると確信しています。
できればまたの機会に他の事例もお話しようかと思います。
まずは、RPAをうまーく導入すると、皆さん幸せになれますよーってことで。