マスクが買えないので、UV-C殺菌器で使い捨てマスクを再利用していきます
マスクや雑菌だらけのスマホなどを紫外線(UV-C)で殺菌するために、UV-C殺菌機能付の超音波洗浄機を買ってみた話です。先日の自作の除菌水スプレーとこれでコロナ対策をさらに強化しました。
もくじ
紫外線(UV-C)の殺菌効果とは
我が家の使い捨てマスクは残り数枚。新しいのを一枚取り出すたびに不安になってきます。
ガーゼマスクも手に入らないので、これも作ろうかと思っても材料も入手困難。
先日紹介した体にやさしい自作の次亜塩素酸水の除菌スプレーを使って同じマスクを数日使いまわしています。
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でも、顔の垢や汚れが目立つってくるとさすがにゴミ箱にサヨナラです。
ついこの前までは毎日帰宅したら何のためらいもなくポイっと捨てていましたが、まさかこんな日が来るとは、ですね。
殺菌・滅菌・除菌・消毒の違いや定義
ところで、殺菌、滅菌、除菌、消毒とかの違いや定義ってわかりますか?
私も自信が無いのでネットで見た定義を簡単にまとめてみますと、
- ”殺菌”は、「微生物(細菌)を殺すこと」ですが、少しでも殺すことができれば殺菌という言葉が使えるようです。
ただし、薬事法に絡んでくる関係で医薬品や医薬部外品にのみ使用でき、その他のものには使えないとのこと。 - ”滅菌”は、「微生物(細菌)を殺すまたは除去すること」。その残りが(国際的基準では)元の100万分の1以下になること。
- "除菌"は、「微生物(細菌)を取り除くこと」ですが、数字的な定義はないようです。殺菌と同様の効果がみられる場合でも、上に書いた薬事法がらみで”殺菌”という表現が使えない製品は”除菌”を使うことが多いですね。
- "消毒"は、「有害な微生物(細菌)を無害化すること」で、死滅させていなくても人体に無害なレベルまで不活性化させることです。これも”殺菌”同様に医薬品や医薬部外品にのみ使用できる表現です。
と、定義は調べたらある程度わかったんですが、紫外線照射によるコロナウイルスへ与えるダメージは一体それらのどれなんでしょう。
紫外線照射でコロナウイルスは殺菌できるのか
そもそもコロナは菌ではなくてウイルス。
ウイルスは紫外線で無害化できるのでしょうか?
ネット上にはいろいろな検証や実験結果がみられますが、今回の新型コロナに関しては見つからず。(まだ新型コロナで検証されていないからでしょうけど)
先ほど書いた法律の表示の制限を無視して商品説明しているのあります。
”殺菌”とは表現できないものにも知ってか知らぬか平気で”殺菌”と書かれたりしています。
これでは混乱しますね。
ただ、殺菌や除菌の「菌」は広義では有害性または病原性のある物質をさすこともあるようので、先ほどの定義に当てはめて、今回はある種のウイルスもそれに含むと考えて話を進めます。
(※紫外線は細菌同様にウイルスへの効果もあるという文献もいくつかありましたので、一定の効果はあると勝手に推測します)
ややこしいので、殺菌、除菌等の語句が説明に書かれていたら同じ意味だという体(テイ)で商品を探すことにしました。
【注意】ご存知のように消毒液などはウイルスのタイプ(エンベロープやノンエンベロープ)や菌の種類によって効果の違いがあります。確実な効果を求めるには、きちんと効果の有無が表示されている商品を選んでくださいね。
いろいろなタイプの紫外線殺菌器
紫外線を使う殺菌装置はこれまで買う機会も興味もなかった分野です。
いつものようにいろいろとネットで探してみました。
しかしながら買い遅れてしまったのか、今ひとつ「これだ!」というのがあまりありません。
安価なものの中には日本製では見当たらず、見つかるのは怪しい日本語説明の商品がほとんど。
水槽用の殺菌ライトなんかもありますが、そちらの方がちゃんとしたメーカーなんで信頼できそうかなとか思ったり。
先日から悩み続けて、、、結局ヤフーショッピングでこれ「UV-C紫外線殺菌ライト機能付き超音波洗浄機」をポチリました。
型番は、T-SELECTIONS (TMT) T−005240 です。
これをポチッた理由は、超音波洗浄と紫外線照射殺菌機能が一体化で一石二鳥だったからです。
ほんとはお金に余裕があれば理髪店や銭湯の脱衣場とかで見かけような本格的なやつが欲しいですが、今回はこれで。
もちろん、あくまでも雑貨商品ですので、紫外線効果を100%期待(過信?)せず、精神衛生上少しでも不安な気持ちを軽くしてくれればいいか、やらないよりはマシか、程度に思ってます。
実はタイムセールとクーポンやらでちょうどこれが安く買えるタイミングだったのもあります。
スマホやマスク専用の小型薄型のものよりも容量が大きいのでその分場所はとりますが、他のものにも使えそうです。
商品によっては照射時間が数秒のものもありますし、数十分かかる製品もありました。
USB充電式で持ち運べるタイプも便利そうでしたが、これは超音波洗浄もできることが他の商品にはない大きなメリットでした。
そんなこんなで注文して、翌々日に佐川急便で届きました。
早速ですが、開封していきます。
外はこの通りダンボール箱です。
「外箱でそのまま発送されるパターンか」と思って開けてみたら、二重梱包になっていました。
製品のパッケージはちゃんと中にありました。
まずは販売店の説明書。(購入店によって違うと思います)
そして箱の中にはメーカーの日本語のちゃんとした説明書が入っていました。
中身はこんな感じです。
ステンレスのタンクは本体内蔵一体型。付属品がプラスチック製のカゴと時計や指輪などを載せる台。
紫外線殺菌を試してみます
マスクをセットします
では早速、紫外線UV-Cから試してみましょう。
マスクを入れた感じは写真を参考にしてください。
最初写真は使用前のジャバラが広がっていない状態ではありますが、まだ周りは余裕があります。
実際には使用後の広がった状態でも台を包み込むような感じで載せると次の写真のように大きさ的には問題無さそうです。
最近の一般的な使い捨てマスクの場合、付属の台を使わなくても、使用後のあの広がったまま入れても光源から少し離れてはしまいますが、セットすることはもちろん可能です。
紫外線照射はタッチボタンで簡単スタート
紫外線の照射は「UV-C」ボタンを押して(というよりタッチ式なので[UV-C]と印刷されたパネル部分を”触る”という表現が正しいです)蓋を閉じます。
すると、蓋の裏側に取り付けられた紫外線灯が内部で照射されます。
蓋を開けた状態では照射されているかどうかわかりませんね。
そこで、スマホを中にいれて動画を撮って確認してみました。
ちゃんと蓋を閉じると点灯して、開けると自動で消えました。
自動タイマーは説明書では3分と書かれています。
万が一切り忘れても大丈夫です。
※万が一、開いているときに紫外線ランプがついても直視は厳禁です。
紫外線ランプの仕様
紫外線ランプの部分はこんな感じです。
LEDのチップみたいなのではなく、ネオン管みたいなタイプでした。
説明書の仕様を見てみますとやはり、5.3WのUV-C blubで波長は253.7nmと書かれていました。
5.3wですので、巷のポータブル型のUV殺菌器なんかとさほど出力は変わらないですね。
これだと計算上は説明書通りにおよそ数分くらいから殺菌効果がありそうです。
気になるなら表側で3分、裏返して3分でもいいでしょうね。
当たり前ですが、照射されていない部分は殺菌されません。
(容器の底に置くよりも、付属の弧の形の台に載せるほうが光源に近づくので使用したほうがいいと思います)
UV-C照射の際は付属のカゴ無しでやるほうがなんとなく紫外線がステンレスの部分に反射して裏のほうまで届く気がしますが、さてどうでしょうか。
ちなみに説明書にはオゾンフリーと書いてありました。UV-C殺菌ランプにはオゾン放出タイプもありますが、扱いがデリケートなので私はあまりオゾンを好まない派。これは意見がわかれますが、私はこれでよかったです。
※本体の紫外線灯がオゾンの生成される波長(100-230nm)ではないからだと思います。
大型スマホも入れば殺菌可能
写真はカバー付きのiPhoneXSです。
わかりにくいかもしれませんが、底に置いた状態でまわり1センチ程度の余裕があります。
ちなみに上の写真の右下に見える[UV-C][Clean]がそれぞれスイッチ(軽く触れるだけでOK)です。
カゴをつかった場合でもご覧のように大丈夫です。
入れ方を工夫すればかなり大きいスマホでも入りそうです。
スマホはステンレスタンクの底面に寝かせて、表裏でそれぞれ照射するのが手っ取り早いと思います。
出来れば、何か底から少し浮かせられる台を作って、それに載せると光源にも近づきますし、多少の反射効果も得られるかと思います。
試しにスマホにもUV-Cをやってみましたが、菌なんて肉眼で確認できないので、効果はわかりません。
販売店のページの資料には菌の死滅の(よくあるシャーレの)実験写真がありましたので、何らかの効果は出ていると信じます。
超音波洗浄の洗浄効果
シェーバーを洗浄してみました
今回購入したものは基本的にはその形からして超音波洗浄機がベースだと思います。
せっかくなので洗浄機能もやってみました。
水の量の参考ですが、説明書通りに計量カップで650mlくらい入れてみました。
それでちょうど本体のタンクに書かれたMAXの目印くらいになりました。
洗浄もワンタッチ
洗浄開始も本体の”Clean”を触るだけで始動します。これは蓋を閉じなくても動きます。
ブーンという振動音と共に水面が細かく揺れています。
で、何を洗浄しようかと悩みましたが、栄えある第1回目は電気シェーバーの刃。
男性の方ならよくわかると思いますが、刃のまわりが細かい髭カスまみれになりますよね。
ここ数年使っているのはフィリップスのシェーバー。
このタイプにしてからヒゲはよく剃れてウレシイのですが、回転刃の構造上、部品がいくつか組み合わさっていますので掃除はその分大変です。
まずは軽く先に流水であらってからカゴなしで直接投入してやってみました。
ここからしばらく、閲覧注意の写真が続きます。
知らんおっさんの汚い髭の写真なんか見たくないわーって方は、見たくない写真をすっとばす←これをクリックして一気にスクロールさせてください。
うまくスクロールしなかったらゴメンなさい。目を閉じてスクロールお願いします(笑)
※閲覧注意ここから開始
流水で落ちなかった髭がたくさん部品にへばりついています。
超音波振動が開始されると髭が剥がれ落ちていくと同時に、油分やタンパク質の汚れも落ちていくので、みるみる水が濁っていきました。こんなに汚れていたのかとびっくりです。
閲覧注意の写真をご覧いただいてる方は上の洗浄前の写真と見比べていただけると汚れ落ちの具合がわかると思います。
ですが、事前にほとんど洗わずに投入したからか、タイマーの5分でストップした時点では部品に残った髭もありました。
(自動タイマーはUV照射が3分、洗浄が5分です。変更はできません。)
そこで、残ったヒゲを見える範囲で洗い落としてから再度チャレンジしました。
見た目にはほとんど髭のカスが無い状態で再度電源ON。
二回目は付属のカゴにいれてやってみました。
目に見える範囲ではきれいな状態の刃や部品でしたが、しばらくすると細かいヒゲがまたまた浮いてきました。
写真ではもうほとんどわかりませんが、ブラシが届かなかった隙間にあった汚れが浮いています。
ただし、2回目は水は濁ることなく、ほとんど透明のままでした。
2回目も濁ったらさすがにおじさんでも落ち込みます。
カゴを使ったおかげで、取り出しもカゴごと引き上げてそのまま仕上げの流水洗いができます。
これはとっても便利です。
超音波洗浄と紫外線殺菌の同時使用
同時使用で時短で楽々洗浄と殺菌が可能
超音波洗浄をしながらUV照射も同時にすることができます。
蓋を閉めての使用になりますが、同時にすることで時間短縮できます。
写真は同時使用時のLED点灯状態です。左の青がUV照射、右の緑が超音波作動を表しています。
ただし、製品によって超音波洗浄に適さないもの、紫外線がダメなものがありますので、説明書を参考にして大事なものを壊さないように注意が必要です。
まだ使い始めたばっかりなので、もう少し使い込んで他に気づいたことがあればまた追記します。
それでは。
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