「ウエルパス」と「ウエルセプト」の違い
コロナウイルスに効く消毒スプレーを探し求めて
新型コロナ騒動の中、何とか消毒液を手に入れてわかった各々の効果や違いを書いておきます。
消毒剤も売り切れ、高騰中
2,3日前から国内の日本人の感染者数が増えてきています。
新型コロナウイルスの影響でマスクどころかアルコール消毒剤系も軒並み売り切れ。
地元京都はいち早く感染者が出たので全国的にも品切れになるのが早かったです。
我が家の消毒剤のストックは、手ピカスプレーがあと残り3分の1くらい。
それと消毒用エタノールの小さいほうが残り半分くらい。
消毒スプレーを買おうと思ったら、どこも売り切れ。
残すは転売屋さんから超高額で買うしかない状態。
アマゾンでも消毒用アルコール関連商品(Amazonリンク)は価格高騰がえげつない。
正直、焦ります。
通りすがりの薬局で奇跡的に発見
そんな中、偶然にも近くの薬局で見つけました。
大きなドラッグストアの近所にある、昔ながらの個人経営の薬屋さんです。
いつもは素通りしているのですが、通りすがりにチラッと目をやると「消毒剤入荷しました」と手書きのポップ。
思わず自転車を止めて駆け込みました。
ウエルセプトとウエルパスの違いとは
レジの横にはにはウエルパス2個とウエルセプトが3個ありました。
さっき入荷したところとのこと。
とにかく、目の前に商品がありますし、他のお客さんもいないので手に入ることは間違いない状態。
ただし、値段はいい値段がします。
もちろん小売店なので安売りはしないでけどぼったくり価格ではなくて定価でしょう。
ちなみに、アマゾンで調べてみましたら「ウエルセプト」(Amazon)は取り扱いが無かったです。(売り切れ?)
「ウエルパス」(Amazon)の方は、類似品の消毒スプレー系が表示されるだけで、この製品そのものは無かったです。これも売り切れただけでしょうか。
効果と有効成分の違い
値段も違います
さて、まさか見つけるとは思ってませんでしたし、目の前のふたつの商品の違いもわかりません。
お店のかた曰く、「どちらもエタノールが入ってますので同じようなものです」とのこと。
そして、両方とも製造は同じでメーカーは丸石製薬で、「速乾性擦式手指消毒剤」と書かれています。
値段がそれぞれウエルパスが2,000円、ウエルセプトが2,300円。
同じようなものなら安いほうで、っと一旦はウエルパスを選びました。
が、その時パッケージの文字が目に入りました。
有効成分と添加物の違い
ウエルパスは有効成分がベンザルコニウムで添加物にエタノール。
これを見て思い出しました。
家には掃除用に買ったザルコニン液があります。(オスバンと同等でどちらも成分はベンザルコニウム)
まだ使っていないので、ほぼ新品のものが。
※但し、今現在の情報ではベンザルコニウム塩化物が新型コロナに効くかどうかは未確認なので注意が必要です。
効果は確認していない https://www.kao.com/jp/soudan/topics/topics_105.html(花王)
効果が十分得られない http://idsc.nih.go.jp/disease/sars/desinfect04a.html(SARSコロナ 感染症予防センター)
オスバン等を消毒液として使う際は適正な希釈が必要なので注意してください。
迷った結果、ウエルセプトを購入
なので、ウエルパスに入ってる成分の元になる液体は我が家にあります。
エタノールも少しだけ残ってるので、ウエルパス的なものをつくる材料は揃っています。
一方、ウエルセプトの成分は知らない名前が書いてあります。
ということで、これ以上レジの前で迷っても仕方がないので、手持ちのものと成分の重ならない値段が高いほうのウエルセプトを購入しました。
違いは買って帰ってから調べてみることにしました。
もちろん買い占めることなどせず、必要な分、ひとつだけ買いました。
ウエルセプトはノロにも効果を発揮
そして、家に帰ってウエルセプトの成分表示をみてみました。
有効成分がエタノールで、添加物にクエン酸水和物、硫酸亜鉛水和物、他。
調べていると、このクエン酸水和物、硫酸亜鉛水和物はノンエンベロープ・ウイルスにも効果を発揮するとのこと。
つまり、ノロウイルスなんかにも効くというわけです。
ノロに対してはアルコール(エタノール)では効果が無く、次亜塩素酸でないと効かないようです。
ただ、次亜塩素酸は塩素臭やアルカリの性質のため、手荒れ原因にもなります。
そこで次亜塩素酸のかわりに、エタノールに酸水和物と硫酸亜鉛水和物を添加することである程度ノンエベロープ・ウイルスにも効くようにしてあるとの事。
メーカーの公式ホームページの説明を読んだ私の解釈がまちがっていたらゴメンなさいなのですが。
合ってますか??
ちなみにエタノール濃度自体は両方とも同じでした。
違いを簡単にまとめると
ノンエンベロープウイルスへの効果の違い
★【成分の大きな違い】は、
- ウエルセプト
【有効成分】エタノール+【添加物】クエン酸水和物、硫酸亜鉛水和物、他 - ウエルパス
【有効成分】ベンザルコニウム+【添加物】エタノール、他
エタノールの濃度は同じだが、その他の成分が違う。
★【効果の大きな違い】は、
- ウエルセプト
エンベロープウイルスに効果を発揮+ノンエンベロープウイルスにもある程度効果 - ウエルパス
エンベロープウイルスに効果を発揮
ということで、ウイルスへの効果としての私なりの理解ですが、
ノロウイルスなどのノンエンベロープウイルス対策にもなるのがウエルセプト。
コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどのエンベロープウイルスにはウエルパス。
で概ね間違いないと思います。
結果的にはウエルセプトを今回選んでよかったと思いますが、ノロの季節以外で少しでも安くアルコール消毒だけというならウエルパスでいいかと思います。
「ホーム・ウエルパス」や「ウエルパスマイルド」との違い
ちなみに調べている中で、ホームウエルパスとかウエルパスマイルドが見つかりました。
ウエルパスマイルドの詳しい成分表示が探せなかったのですが、ネットでの情報をまとめてみました。
ホームウエルパスはエタノール濃度は同じでベンザルコニウム濃度がウエルパスより低い。
ウエルパスマイルドはエタノールとベンザルコニウムの濃度が共にウエルパスより低い。
ただ、消毒効果に対してはさほど変わらないという説明が多かったです。
ちなみに、ウエルパスマイルドも製造メーカーが同じですが、販売元がDUSKINでした。
正しく怖がる・恐れるために
コロナの国内の感染が広がっていく報道を見ると本当に怖くなってきますが、個人としてできることはまず予防。
どこまでが適度などこからが過度な予防かわかりませんが、できる限りの対策をするに越したことはありません。
医療従事者でない私が間違った情報を伝えてはだめですが、今回私が消毒剤を買うにあたってわからなかったことを自分なりに調べてまとめてみました。
説明不足や間違いもあるかもしれませんが、調べたことが誰かのためになるならと思いブログに書くことにしました。
マスクや消毒剤をはじめ、国内では品薄が続いています。
知り合いの医療従事者も本当に困っています。
必要な方に必要なものが必要なだけ行き渡るように切に願っております。
(マスクのストックも我が家はあと少しです)
こうして書いている時にも命を落とされていく方、ほんとうに残念で言葉がありません。
そして、コロナに関わられている医療従事者をはじめ、尽力されているすべての関係者の皆さんに敬意を表します。
ここから下はウエルセプト購入後に追記
消毒液代わりに除菌水でコロナ対策
ウエルセプトを買った後、部屋の空間除菌を加湿器でやろうと思い、除菌水を作ってみました。
主にモノに対してですが、アルコール消毒スプレーの代わりにもなりますので参考にしてください。
次亜塩素酸水の除菌水を作ったブログはコチラ。
(3/3追記)イソプロパノールを使った消毒液の自作
エタノールに代わるもので何かアルコール消毒スプレー代わりになるものを調べて、まだ手に入るイソプロピルアルコールを使った手作り消毒液の記事をアップしましたので良かったらそちらも参考にしてください。
イソプロピルアルコールで手指消毒剤を手作り(エタノール不要)【コロナウイルス】(3月3日up)