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【Battery Low】YAMAHA MU80 電池交換修理【CR2450電池ホルダー仕様に変更】

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【Battery Low】YAMAHA MU80 電池交換修理【CR2450電池ホルダー仕様に変更】

ヤマハのMU80 "Battery Low!"のエラー表示

実は学生のころから少し音楽をやっていまして、その頃使ってたMIDI音源がヤマハのMU80です。

当時はRolandとYAMAHAが競い合ってましたね。

MU80は外部ライン入力(マイク、楽器)があって、それにエフェクトかけられたりするので、MIDI音源以外にも弾き語り録音にも使ったりしてました。
ここ最近はほとんど使うことなく押し入れに保管していました。

先日、整理の際に久々に姿を見かけて懐かしくて電源を入れてみたところ、液晶表示に"Battery Low!"の文字が。

原因は電池の消耗でした

内蔵のコイン電池が消耗しているようです。

そりゃ購入したのは30年くらい前ですから当然といえば当然です。

電池の交換方法について

では早速交換です。

さて、なぜ交換なのにタイトルに”修理”という括りを使っているかですが、実は、このボタン電池は基板に直付けなのです。

取り扱い説明書(https://jp.yamaha.com/files/download/other_assets/6/316776/MU80J1.pdf)には、「早めにお買い上げ楽器店、または巻末に記載のヤマハ電気音響製品サービス拠点にバッテリーの交換をお申し付けください。」と。

つまり、自分では交換できない仕組みです。

ナンデカナー。これは少し残念な仕様ですね。

メーカーの対応は終了?自分でやります

さらに2013年3月31日に修理対応も終了しているとのこと。

バッテリーの交換も含めた対応も終了しているか謎ですが、調べてみるとそんなに特殊な電池でもなく、どうやらみなさん自分で交換されているようで。

MU80、分解して現状確認

ということで、まずは現状確認ということでいつもの通りばらしていきます。

MU80の分解(底面)

MU80の分解(底面)

電池までのアクセスは裏蓋(底面)のネジ4つと背面コネクタ側のネジ3つだけはずせばOKでした。

MU80の分解(背面)

MU80の分解(背面)

噂通り(笑)コイン電池はCR2450が使われていて、+-の端子が電池に溶接され、基板に半田付けされています。

CR2450発見

CR2450発見

でも、簡素な構造で障害物もなく、取り外しも取り付けもこれなら出来そうです。

基板にがっつりついてます

基板にがっつりついてます

材料を準備します

電池交換にあたって、材料を準備します。

まず、同じタイプの電池が手に入るかです。

CR2450の端子付き(タブ付き)【amazon 5PCS EEMB LIR2450 二次電池 充電電池3.7V 120mahリチウムイオン コイン型 ボタン電池 タブ付き (5 セット, LIR2450-VBY2)】もネットではあるようです。
でもせっかくなので今後のためいくつかあって皆さん工夫されているようですね。

アマゾンで探しまして写真からなーんとなくこれが使えるかなーって感じでこのホルダーにしました。

CH273-2450LF

購入時の写真撮り忘れました。

あと必要なのはCR2450の電池だけ。

【材料】

  1. CR2450(コイン電池パナソニック CR-2450 (2個セット)(アマゾン))
  2. CH273-2450LF(CR2450用電池ホルダー(アマゾン))

交換作業開始

では、材料が届いたのでいつものように作業開始です。

基盤を取り出します

この前と同じように分解します。

YAMAHA_MU80_分解

YAMAHA_MU80_分解

今回はさらに電池の取り外しもあるので基板をケースから取り外す必要があります。
そのためにネジを全て外していきます。

交換手順の作戦会議

基板を取り出したらひとり作戦会議です。
まず購入したコイン電池ホルダーがそのまま使えるか確認です。

足のサイズを確認します

足のサイズを確認します

基板の裏に足をあてがってサイズを確認します。

ほんの少し1mm位、+と-の足の間隔がホルダーの方が広いですが、これくらいなら力技でなんとかなりそうです。
でもこのまた適当な考えが後々邪魔くさい作業をする原因になります。

電池の取り外し

最初はまず電池の取り外しです。

画面中央の三角形の3点が電池の端子

画面中央の三角形の3点が電池の端子

基板から半田付けされた部品を外す際にこれまでの失敗から得た教訓があります。

  1. 焦らない
  2. はんだごての温度を上げ過ぎない
  3. 力任せに取らない

これまで全然取れないからといってコテの温度をやたら上げ過ぎて基板を壊したり、焦ってどんどん取れにくくしたりと結構失敗しました。

最近は
フラックスを塗る。
追いハンダをする。
ハンダ吸い取り器か吸い取り線で除去。
取り切れなかったら再度追いハンダ。
それをマメにくりかえず

こんな感じでやることで以前よりほとんど苦戦せずに作業できるようになりました。

ということで、取り外したのがこちらの写真です。

CR2450取り外し後の基板裏面

CR2450取り外し後の基板裏面

+極が二本足、-極が一本足です。

元のCR2450の裏側

元のCR2450の裏側


元のCR2450は端子が溶接

元のCR2450は端子が溶接

電池ホルダーの取り付け

では次にホルダーの装着です。

ホルダーの足を基板のホールに入れてみます。
やはりサイズが微妙に違うので片方しか入りません。

端子(足)自体の太さは基板のスルーホールには問題なく入ります。
さて、どうするか。

ここで考えたのは-側はそのままで、+側の足を基板の穴に合わせて少しだけ曲げる作戦。
基板に対して少し斜めに振り子のように角度の付いた状態での取り付けになりますが、それが一番無難かなと。

やらかしました

で、何度か調整してるうちに、やらかしました。

足、折っちゃいました。

購入したのは1個で、予備がありません。しばし絶望の時間。

でもこれが良い結果を生むことに

しかし、これが良かったのか悪かったのか結果的には最終的な写真のようにぴったりおさめることができました。
その方法はというと、折っちゃった+側の足を義足のように基板の足にあうように自作しました。

その写真も撮り忘れましたが、それがうまくいって違和感なく装着できました。

CR2450の電池ホルダーがつきました

CR2450の電池ホルダーがつきました

写真のように足も3本ともハンダで固定することもできるようになり、結果オーライです。

ハンダ固定後の基板裏面

ハンダ固定後の基板裏面

折らないようにうまく調整するほうが余計なこともせず済むので楽ですが。

動作確認

うまく基板につけられたところで、電池をセットして動作確認です。

きれいにおさまりました

きれいにおさまりました


これまで電源投入時に液晶に表示されていた"Battery Low!"のエラー表示も消え、問題なく起動しました。
電池(CR2450)交換完了

電池(CR2450)交換完了

ちなみにですが。この内蔵電池の役割としてはユーザーのセットした状態を記憶しておくためのようでして、この電池が消耗したからといってMU80が起動しなくなるわけではないようです。
電源を入れると毎回リセットがかかる、というな感じでしょうか。

修理したからといって昔のように使うわけではありませんが、MU80で電池交換したい方の少しでもお役に立てればとブログにしておきます。

あくまでも修理は自己責任で、ブログの内容は参考程度でお願いします。

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