京都・嵐山を拠点にするノマド的フリーランス親父の日々。

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【修理】corega スイッチングハブ コンデンサー交換で復活【コレガSW08GTXB】

投稿日:2022年1月21日 更新日:

【修理】corega スイッチングハブ コンデンサー交換で復活【コレガSW08GTXB】

不調だったスイッチングハブがついに故障

コレガSW08GTXB

10年以上前から使っているcoregaのSW08GTXBがついに壊れました。

8ポートタイプで、LEDと反対側にLANポートがあり、私のデスクの設置上それが都合よくて重宝していました。

数か月前から24時間稼働の自宅サーバーのログにネット切断ログが多発するようになり、なかなか原因がわからずじまいでした。
ですがどうやら単純にハブの故障だったようです。

ちょうどネットが切断された瞬間にハブのLED見ると、いつもとは全く違って点滅していません。
完全におかしな挙動です。

さて、原因がようやくわかったところでどうするか。
そりゃ、直すでしょ。

でも取り急ぎの代替品が手持ちでは100baseのものしかなかったので、それを使用しつつ、VLANも使えてコスパ最高のNetgearのGS308Eもアマゾンで注文した上で最低限のライフラインをキープしつつ修理方法を考えます。

電化製品の故障はまずはコンデンサーを疑え!?

概ねこのような電化製品の故障、とくに長年使ったものなどの故障の多くはコンデンサーの寿命。

そもそもコンデンサーは電池と同じく消耗品です。
ですので、今回の修理もまずは電源周りのコンデンサーから探っていこうと思います。

修理開始 corega SW08GTXB を分解します

早速分解開始です。

表側前面パネル面に隠しネジが三か所あります。

隠しネジです

ラベルの裏にありますのでラベル&表示の印刷は剥がれます。(最後の方の写真参照で)

でも剥がさないとネジが取れませんので取ります。
どうしても剥がすのが嫌だったら写真を参考にしていただいて、ネジのある部分だけラベルをくりぬく方法もありますね。

最初は目視チェック

蓋を開けてみました。

SW08GTXB修理開始

左側に電源回路、右側に制御回路がある構成です。

まずは目視でチェックしていきます。
基板に焼けたような痕跡もなく、けっこうキレイです。

コンデンサーは取り外さないとテスターでチェックできないので、基本的に最初は目で見て膨らんでないか、液漏れがないかなど見ていきます。

見つからない。
見つからないんです、目視では。

もしや原因はコンデンサーではなくICだったりして。

そうなるともうだめです。
新品買ったほうが早いです。

目視ではわかりませんでしたが、10年以上24時間稼働してましたのでコンデンサーも相当劣化しているはずです。
せっかく分解したので順番にコンデンサーを交換していくことにします。

ストックしてあるコンデンサーあるもの、代用できるもので交換していきます。

コンデンサーの準備

早速コンデンサーを交換していきます

電源部コンデンサ拡大

その1、手前のふたつ10V1000μF

最初は手前の取りやすそうなの二つ。

使われてたのは10V1000μF

10V 1000μF(ルビコン)×2。
これを25V 1000μF(日本ケミコン)に交換。

手前のコンデンサをふたつ交換

チェックしてみますが、動きません。

その2、真ん中左の25V 47μF

では次です。

さっきのコンデンサーの左上を交換してみます。
25V 47μF(ニチコン)

これは同じのがあったので、同じもので交換。
チェックしてみますが、これでもだめ。

がんばってコンデンサ交換中

その3、制御側の16V 330μF

ここで手持ちのストックの関係で制御側を交換してみます。

制御側はひとつだけ。

16V 330μF(ニチコン)です。

これを16v 440μFに。
おや、少しLEDの挙動が変わりましたが動きません。

でもなんか様子が違います。
いま変えた440μFがハズレ品なのかもしれません。

16Vの330μF近い容量がないので一気に2200μFに交換。(ここまで容量大きくするのは自己責任で)

訳ありの空中配線

その際、基板のランドをうっかりやっちゃった関係で空中配線してますが、ここはツッコミなしで。
結果は、、、動きます!!動きました!!
なんで??

状況整理を間違えました

実はここで間違いというか勘違いをしました。

330μFじゃないからだめなんじゃないかと。
落ち着いてじっくり考えればよかったんですが、容量をあげて動くってことは他に悪い部品、おそらく壊れたコンデンサがあるってことです。

でもそこが素人ですね。
すぐに16V 330μFを買って交換したんですけど動きません。

残りのコンデンサーも交換します

その4、10V 220μF

こうなると電源側の残りの二つを交換してみるしかありません。

残念ながら手持ちでなかったのでこれらも慌てて購入しました。
そして、すべて交換後がこれです。

のこりの二つ、それぞれ400V 220μFと10V 220μF。
まず、手前側の10V 220μFを交換します。

でも、、、ダメです。動きません。

その5、400V 220μF

最後に400V 220μFを交換。

コンデンサー交換中基板裏

これで全て交換したことになります。

修理完了。やっぱりコンデンサーでしたが、、、

なんと、・・・動きました。よかった。。。

制御側のコンデンサーも本来の330μFに戻しましたが、大丈夫です。
手術成功です。

SW08GTXB修理完了後

結局全部日本ケミコン製のコンデンサーで交換となりましたが、今回は途中で早とちりしてしまい遠回りをしてしまいました。

原因は一番大きな400V 220μFでした。(消去法的に。おそらく)

動作も問題なく、起動時のLEDも正常、リンクもOK、もちろん通信も問題なしで修理成功です。

ちゃんとリンクも確立、OK

これでまた10年くらいは動いてくれるといいですね。

そうそう、修理中にGS308Eが届きましたが、これはこれでトラブったんですが、それは次回にでも。

(参考)使用されていた電解コンデンサー一覧

参考までにコンデンサーの一覧を書いておきます。基板実装のチップコンデンサなどは含みません。
(見つけやすいようにそれぞれのアマゾン検索リンクに変更しました。()内は私が使ったものと同じか同等品と思われるものです。あくまでも参考ですが。)

交換したコンデンサーのリスト

  1. 400V 22μF (EKMG401ELL220MK25S)
  2. 25V 47μF (25V 47μF 105℃ ±20%:低ESR長寿命2000H 5*11)
  3. 10V 1000μF 二つ (日本ケミコン アルミ電解コンデンサー 10V 1000μF(105℃品) 【EKMG100ELL102MJC5S】)
  4. 10V 220μF (日本ケミコン コンデンサ EKMG100ELL221MF11D (10個1セット))
  5. 制御側に16V 330μF (日本ケミコン アルミ電解コンデンサー(16V/330μF、105℃品) KMG16VB330M)

あとがき

最近修理頻度が多くなってきましたが、ほんとにベッセルの電ドラは便利です。

あんまり何回も書くのもあれですが、この数年で買ったアイテムで一番よかったものではないかと。
修理や組み立てがほんとに楽になりました。

また別のブログでいつも使う使用アイテムの紹介などできればと考えております。

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